ドラえもんの強烈なエピソードから得た複利の教訓
今回は、FIREを目指す人であれば、必ず知っておかなければならない「複利のチカラ」について解説します。
ヒイラギ私が人生で複利に触れた初めてのエピソードをご紹介します
私は小学生のとき、マンガの「ドラえもん」がとても好きでした。
とにかく、毎日「ドラえもん」を読み漁り、まだレンタルビデオ全盛期でしたので、親にせがんでは土日に借りてもらい、映画版のドラえもんを鑑賞していました。
ドラえもんの中にこんなエピソードがあり、子供心に強烈な印象を抱いたのを覚えています。
当時、感覚的に相当な違和感があったのでしょう。
「フエール銀行」エピソード紹介
・あっという間にお年玉を使い果たしたのび太くん。いつも通り、ドラえもんに「なんとかしてよ」とせがむと、ドラえもんはひみつ道具「フエール銀行」を取り出す。
・ドラえもんが「(この銀行は)1時間ごとに1割の利子がつくんだよ」「10円が1時間後には11円になる」というと、「なんだ、たったの1円。」と興味を示さないのび太くん。
・続けて、ドラえもんが「2時間で11円10銭、3時間で13円31銭。8時間で倍になり、1日で約100円。1週間預けっぱなしだと、9千万円くらいになるんだよ。」というと、血相を変えて「あずける、あずける。」と返事をするのび太くん。
引用元:藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』30巻より



9千万円!?
え、1週間で!?!



そうなんだよ。このエピソードを初めて読んだときは「いや、そんな馬鹿な話無いだろ!?」と仰天したよ



フエール銀行、凄すぎない!?
当時からこども目線のマンガで複利のチカラに目をつけていた藤子・F・不二雄氏には脱帽です。
こども時代の感覚ではありますが、わずか10円が1時間に1割の割合で増えるペースで、果たして1週間後に本当に9千万円なんて金額になるのか、到底受け入れがたいものでした。
ただ、今になってよく分かります。
このエピソードこそ、これからFIREを目指す人たちがもっとも理解しておくべきものだということを。
今日の1,000万円は10年後いくらになっている?



ここからは「フエール銀行」のような夢物語ではなく、現実的な話をしていくね



そうだね・・・
現実を見よう・・・
さて、みなさんが必死に働いて、稼いで、貯金もコツコツして、ようやく1,000万円を貯められたとします。
夫婦共働きで、残業代を稼ぎまくり、ようやくなし得た1,000万円です。
この大事な1,000万円を株式に投資したら、10年後、20年後にはいくらになっているでしょう?
こういった計算は今やネットで簡単に試算ができます。
今回は下記の「資産運用 複利計算シミュレーション」というサイトを利用して試算してみました。
| 投資額 | 10年後 | 20年後 | 30年後 | 40年後 |
|---|---|---|---|---|
| 1,000万円 | 1,967万円 | 3,870万円 | 7,612万円 | 14,874万円 |
| 資産増加額 | +967万円 | +2,870万円 | +6,612万円 | +13,874万円 |
| 資産増加率 | 197% | 387% | 761% | 1,487% |



うわ、なにこれ?
40年後に1億円超えてるじゃん!?



これが複利の魔法なんだよ。
この手の複利の計算、何度やっても楽しいw
ある程度は想定できていましたが、とんでもない結果になりました。
10年目で既に2倍、20年目で約4倍に膨らみ、40年後にはなんと1億円を大きく超える水準まで膨らみました。
「×7%」という掛け算を40回繰り返すだけで、元本は15倍にまで膨らむのです。
これが天才アインシュタインが絶賛した「複利のチカラ」です。


毎月の積立額における複利効果を調べたいときは、このサイトがオススメです。
このサイトは配当金の課税(20.315%)も加味した上で試算可能なので、便利です。



日本でもバブル時代、年利7%の商品がありました



ええ〜、嘘くさいなあ。
年利7%とか、どうせ詐欺商品なんでしょ?



なんとその商品は「郵便貯金」です!



ええ!?
郵便貯金が年利7%もあったの?!



ちなみに、銀行の定期預金も7〜8%の利率だったんだよ。
ただ、それ以上に株とか不動産が値上がりするもんだから、預貯金は人気無かったんだって



バブルってホント凄かったんだね・・・
世界株式や全米インデックス投資が好まれるわけ
世界株式や全米インデックス投資が好まれるわけもまさにここにあります。
世界株式や全米株式といったリスク分散を行い、過去実績の6〜7%といった期待利回りを獲得できれば、この「複利のチカラ」を使うことで、最初に投資した資金が(後から追加投入せずとも寝かしておくだけで)10年後には2倍、20年後には4倍になっているのです。



複利の効果はすごいね。
どんどん増えていくんだもん・・・



この複利の魔法は、勝手に転がってどんどん膨らんでいく様子から「スノーボール(雪だるま)」と呼ばれることもあるんだ。
ウォーレン・バフェットの伝記なんて、タイトルがまんま「スノーボール」になってたりするんだよw



一方で、投資信託で、配当金を毎年や四半期ごとに払い出すタイプのものは、都度払いだから、単利になっちゃうんだよね



配当金を払い出す投信は、複利が全く効いていないので、雪だるま式な資産形成を目指すには向いていない、ってことかあ



もちろん、配当金が安定的に出るという精神的メリットはあるんだけどね。ただ、スノーボールの転がり始めである資産形成初期においては、配当を自動的に取り込んで再投資するなど、複利の効果を見込めるETF・投信の方が良いことになるね
マイナスの「逆複利」には気を付けろ:クレジットカードのリボ払い
一方で、複利は逆回転すると、とんでもないことになります。



特に、複利が逆回転する悪い事例がクレジットカードのリボ払いです



リボ地獄、って聞くもんね
クレジットカードのリボ払いの金利は複利なので、リボ払いを続けている以上、逆回転する悪い複利に陥ってしまい、いつまで経っても元本が減りません。
クレジットカード会社があれだけリボ払いをCMをバンバン打って勧める理由、それは「儲かるから」です。
複利はプラスに使えば効果絶大ですが、マイナス(借金)に振れると、とんでもないことになります。



まあ、このブログを読んでいる賢明な読者層はそもそもクレジットカードのリボ払いには手を出していないと思いますけどね



リボ払いがどれだけ怖いかが良く分かる記事があったので、参考までに貼っておくね


結論:「複利のチカラ」は資産形成のブースターエンジン



複利は非常に単純で、掛け算と足し算だけなので、小学生でも計算さえすれば理解できちゃうんだよね〜



ただ、ドラえもんの9千万円の話とか、40年後に1億円超えの話とか、感覚的についていけないところもあるよね



そうだね。ただ、幸運にも私たちは複利の凄さを知っているので、あとは利用してしまえば資産形成を一気に加速させられるよ!
感覚的に、指数関数的に伸びていくこの複利のスピードは、受け入れにくいものでもあります。
ただ、この複利のチカラを利用することはとてもカンタンでラクチンです。
市場全体のインデックスを購入する。
あとは完全に放置して「寝て待つ」。
これだけ。
あと、もう1点のポイントは「複利は時間を味方にすることが大切」だということです。
あなたがまだ20歳で(高校生起業家で一発当てて)1,000万円を持っているだとしたら、60歳の時点でその1,000万円は1.5億円になっているという、この世界が薔薇色に見える結果が待っているのです。
また、今回は追加投資に前提を置いていませんでしたが、当たり前ですが、追加投資ができればできるほど、また投資期間のなるべく早いタイミングで投下できるほど、最終的なリターンは大きくなります。



この話は「サイコロジー・オブ・マネー」というビジネス書の中で語られていて、良く知られるようになったエピソードだよね



そうそう!
この本はお金関係の名著なので、機会があったらぜひ読んでみてください。ボリュームが結構あるけど、お金の話に興味ある人はスルスル読めると思います!



バフェットが幼少期からどれだけ凄かったかは下記の大和アセットマネジメントのマンガが分かりやすいです



ナニワ金融道が好きな人なら、確実にハマる!


ミニコラム:インデックス投資の利回りでは満足できないあなたへ



とはいえ、インデックス投資だと20年後でも4倍なんだよね・・・



まあ、「40歳でFIREしたい!」という場合だと、ちょっと加速度が足りないのは正直あるよね。。
インデックス投資は着実に「スノーボール」で資産形成ができますが、20年後でも4倍です。
1,000万円の金融資産が4,000万円になることはとってもハッピーなことではあるし、投資としては「成功」です。
ただ、「じゃあ、4,000万円でFIREができるのか?」と問われると、「うーん、難しいですかねえ・・・」と回答せざるを得ないところがあります。



リスクを冒してでも、爆発的な資産形成をしたい、となると、やっぱり個別株投資なのかなあ・・・



投資の初心者にインデックス投資をオススメするというスタンスに変わりはないんだけど、「早期FIREを実現したいから、多少のリスクを冒してでも構わない!」という人には、個別株投資と回答しちゃうなあ
実際、私は個別株投資に軸足の比重を高めて、40歳で2億円でFIREを達成しました。
多少のリスクを冒してでも、爆発的な複利のチカラを手にしたい、という人は、下記のような基準で個別銘柄投資して見るのもアリです。





ただ、黒字を維持しながら、50%程度の勢いを維持したままずっと伸び続けるという企業は極めてレアですので、銘柄探しに苦労します



タイミングが合わないと難しいよね



私の場合は、中国イケイケ時期の2000年代に中国株をいじっていたからそういった銘柄が結構あったし、アップルとかグーグルもあったから、投資時期はポイントだよね



難しいからこそ、当たりを引くと青天井で資産が増えるのが株式投資の醍醐味だもんね〜








