最初に:自己紹介
「エソラゴト」へようこそ。
私はこのブログを運営している柊優(ヒイラギユウ)と申します。
カンタンに私の自己紹介です。
ヒイラギ私は40歳で純資産2億円を突破し、FIREを達成しました!



僕も自己紹介!
助手の「ひつじ」だよ!
私のプロフィールの詳細は下記のとおりです。
- 40歳で純資産2億円を超えたことを契機にサラリーマンを退職し、FIRE生活に突入
- 株式投資(米国株・中国株・日本株)で、35歳で1億円、40歳で2億円と突破
- 新築木造アパート(1.2億円)をサラリーマン時代にフルローンで購入し、運用4年目
- 「節約」「マネーハック」「節税」のノウハウコレクター
このブログでは「FIREを考えている全てのサラリーマン」に、自分自身の実体験から、どういった手順を踏めば「サラリーマンでもFIREができるのか」ということについて、順を追って解説しています。
- サラリーマンがFIREを達成するための知識とノウハウが学べます
- 机上の空論ではなく、実際に私が実行したことを具体例を交えつつ解説します
- FIRE=ゴールではなく、スタートでもあるので、FIRE後の生活設計もお伝えします
マイクロ法人とは何か?
このブログでは、FIREを達成するための戦略やそのための考え方、FIRE達成後の生活設計について解説しています。
その中でも「マイクロ法人」を持つということは、FIREまでの道中に資産形成を効率よく行っていくため、またFIRE達成後の生活において必須の要素であることを何度かお伝えしてきました。
特に、マイクロ法人を活用した様々な節税・社会保険料の最適化プランニングについては、個人だけで行うことのできないものもあります。
そこで、今回は、あらためて
- そもそも、「マイクロ法人」とは何か?
- なぜ、FIRE生活を送るにあたって、マイクロ法人が必須なのか?
という点についてご説明していきます。



イチからマイクロ法人を学ぼうという企画だね



この記事では、なぜマイクロ法人がFIRE生活のために必要なのか、ということを網羅しました!
マイクロ法人の概要
マイクロ法人とは、端的に言ってしまえば「自分だけ(自分の家族だけ)の会社」ということになります。
今や法人を設立するのはカンタンなので、マイクロ法人を創ることは誰でも可能です。



自分の会社!
なんか格好良いね!



マイクロ法人を持ってみた実感としては「一国一城の主」感はあるよ!
「マイクロ法人」という単語は、作家の橘玲氏が国内で紹介したことがきっかけで広まることになった造語です。
橘玲氏はインタビューの中で以下のように記載しています。
アメリカのフリーエージェントがマイクロ法人になるのは、国家の歪みを最大化するためである。ひとことで言うならば、マイクロ法人は、国家を利用して富を生み出す道具なのだ。
マネー現代:サラリーマンとは一味違う「マイクロ法人」という生き方をご存じか(2018.10.12)橘玲氏執筆記事より引用
(中略)
2005年の会社法改正で、誰でも気軽に法人を所有することができるようになった。本書の企画を最初に思いついたのはその頃で、法人の大衆化時代を迎え、会社という”もうひとつの人格”についての実用的な本があれば便利だと思ったからだ。それから書きはじめるまで3年以上かかったのは、そうはいっても会計や税務・ファイナンスの専門家はたくさんいるのだから、私のような門外漢の出番はない、と考えていたからだ。
ところが書店には、ビジネスマン向けに書かれたコーポレートガバナンスやM&Aの入門書、中小企業の経営者を対象にした会計やファイナンスの本は並んでいても、マイクロ法人の実践的なガイドブックはいつまで待っても登場しなかった(そもそもマイクロ法人というコンセプト自体が日本には存在しない)。
そのうちに経済格差や非正規雇用が大きな社会問題となり、それについての論争が交わされるようになった。そのほとんどが、「落ちこぼれ=非正規社員をいかに有用なサラリーマン=正社員にするか」という視点で語られていた。私はその議論に強い違和感があって、「正社員じゃなくてもいいじゃないか」とずっと思っていた。
誰もが正社員に憧れるのは、日本の社会ではサラリーマン以外の生き方が圧倒的に不利だと信じられているからだ。だから、これをたんなる精神論(脱サラすれば自由になれる)で批判してもなんの意味もない。会社に雇われない自由な生き方の可能性が、実践的な技術とともに提示されなくてはならないのだ。
本書では、マイクロ法人をキーワードに、会計・税務・ファイナンスの基礎知識をわかりやすく説明し、そこからどのような利益が生じるのかを具体的に示していく。それによって、労働基準法で守られ、雇用契約でがんじがらめに縛られたサラリーマンに比べ、複数の人格を使い分けられるフリーエージェントがけっして不利な選択ではないことがわかるだろう。
それ以降、日本国内でも徐々にですが、マイクロ法人に関する書籍の発行が増えてきました。実態としてのマイクロ法人を紹介する書籍の中には、「プライベートカンパニー」「自分会社」「一人社長会社」などと記載しているケースもあります。
なお、橘玲氏の著作はいまだに語り継がれる名著ですので、私も何度も読み直しています。
彼の著書のレベルは相当に高いですが、知っておくとマイクロ法人運営には非常に役に立つので、ご紹介しておきます。
橘玲氏の名著は下記にてまとめています。


なぜマイクロ法人に急速に注目が集まるのか
このマイクロ法人の考え方自体は橘玲氏が持ち込んだ10年以上前からありましたが、ここ最近のFIREムーブメントの盛り上がりを受け、マイクロ法人をFIREに掛け合わせれば、日本の「個人」の税・社会保険の体系の中で暮らしていくよりも圧倒的に低コストで生きていけることが理解され始めました。



なるほど
FIREという新しいライフスタイルとうまくハマったんだね



橘玲さんの著書では「自分の会社を作って、今の勤務先から業務委託料(実質的な給与)を支払ってもらおう。そして、可処分所得を増やそう」という考えで示されているんだ。
一方で、FIRE生活者がマイクロ法人を保有すれば、税金や社会保険料に劇的な低コスト化が実現できることが分かって来たんだよ
それでは、実際にマイクロ法人を設立することで、何が、どうなるのか、というメリット・デメリットについて、ご説明していきます。
マイクロ法人を設立するメリット
マイクロ法人のメリット①:節税効果
まず、最も大きな理由の一つが節税メリットです。
個人と法人では税率が異なることはよく知られています(住民税は一律10%)。
| 課税所得(超) | 課税所得(以下) | 税率 | 控除額 |
|---|---|---|---|
| 〜 | 195万円 | 5% | 0円 |
| 195万円 | 330万円 | 10% | 97,500円 |
| 330万円 | 695万円 | 20% | 427,000円 |
| 695万円 | 900万円 | 23% | 636,000円 |
| 900万円 | 1,800万円 | 33% | 1,536,000円 |
| 1,800万円 | 4,000万円 | 40% | 2,796,000円 |
| 4,000万円 | 〜 | 45% | 4,796,000円 |
サラリーマンで勤務している人が副業する場合や、個人事業主として収入を得ている場合は、給与に合算されるため、累進課税の総合課税となります。
累進課税は収入が増えれば増えるほど高くなる仕組みですので、年収が上がれば上がるほど可処分所得は減少してしまいます。今や年収1,000万円であれば、税・社会保険料の徴収によって、可処分所得は30%目減りし、手取り収入では720万円という時代になりました。
また、個人の場合はこれ以外にも得る収入によって、税体系が異なってきます。例えば、株式の配当金は20.315%かかります。
| 所得 | 法人(法人税) |
|---|---|
| 800万円以下 | 19.0% |
| 800万円超 | 23.2% |
法人税率はテーブルが非常にシンプルです。
マイクロ法人を持っていれば、この両テーブルの税率の差を睨みながら、それぞれの所得をコントロールすることで、より税率の低い課税テーブルに移行することができます。
例えば、所得1,000万円を稼ぐことのできる事業を抱えている場合、マイクロ法人で売上げを立て、家族をマイクロ法人で雇用することで、所得の分散化が図ることができ、より税率の低い課税テーブルへ引き下げが狙えます。
マイクロ法人を利用した最も賢い節税策は、家族+法人の頭数を揃えて、所得を分散化し、可能なかぎり、一番低い税率テーブルに各人の収入を抑えることです。



これは良く知られている法人のメリットだよね
マイクロ法人のメリット②:社会保険料をミニマムコストに抑制
次に大きなメリットがこの社会保険料です。



FIRE生活者は、この社会保険料の最小化を狙って、マイクロ法人を設立する場合が多いんだ!
社会保険については、個人が加入する「国民健康保険」と「国民年金」、会社員が加入する「社会保険」と「厚生年金」があります。
| 加入対象者 | 保険 | 年金 | 納付範囲 |
|---|---|---|---|
| 個人 (個人事業主) | 国民健康保険 | 国民年金 | 自分だけではなく 家族も納付が必要 |
| 法人 (マイクロ法人の社員) | 国民保険 | 厚生年金 | 自分のみ (家族分も本人に含む) |
特に、「国民健康保険」と「社会保険」については、どれだけ多く支払ったからと言って、「じゃあ、あなたは多額の納付を毎月行ってくれているので、超一流の病院を紹介しますね」とか「あなたは一番低い等級だから、診察は1分だけね」なんてことにはなりません。



それはそうだよね・・・
払う保険料で受けられるサービスが違ったら大変なことになるよ
保険料の支払い多寡で受けられるサービスが何ら変わることがないのであれば、最も賢い選択肢は「最低等級の、一番納付の少ない金額で済ませる」ということになります。
「国民健康保険」と「社会保険」ともに収入によって、納付すべき金額が変わってきますが、マイクロ法人化からの給与を「最低の等級」レベルでの支給に抑えることにより、最も賢い選択肢である「最低等級の、一番納付の少ない金額で済ませる」を実現することができます。
なお、この「社会保険」の等級は「厚生年金」のテーブルとも一致しています。
マイクロ法人で一定の収入が発生する場合の対処法



うん、なるほどね。理解できたよ。
でも、これって、マイクロ法人である程度の所得が発生する場合にはどうするの?それを個人の方で給与を受け取っちゃうと、社会保険の等級が上がっちゃうでしょ?



やり方は二つあるね。
一つは、マイクロ法人では最低等級を維持しておき、個人事業主で稼ぐ方法があるんだ。マイクロ法人に社会保険を全て引き受けてもらい、あとは個人事業主で思いっきり稼げば良い!



なるほど〜
うまく事業を二刀流にできる場合にはその方法が良いね!
でも、例えば、マイクロ法人でアパートを複数運営していて、家賃収入がどんどん貯まっていく場合とかはどうするの?法人に利益が貯まっていっちゃうよね?



その場合は、マイクロ法人から配当金を出せば良いんだ。配当金は分離課税だからね。確定申告をしなければ、社会保険料に影響しないんだよ。



マイクロ法人からの配当金!?
そんな方法あるんだね・・・
世の中、知らないことだらけだなあ。。。



すごいよね?この配当金マジックは僕も初めて知ったときは「こんな方法があるのか!」と驚いたよ。
私もこの書籍で知ったので詳しく知りたければ読んでみて!
自営業(個人事業主)には無い優遇措置:第3号被保険者制度
もう一つの利点は「第3号被保険者制度」です。
サラリーマンで会社で勤務されたことがある人は、妻が専業主婦の場合、「社会保険料」「厚生年金」について支払わなくて良い制度というと分かるのではないでしょうか。
個人が加入する「国民健康保険」と「国民年金」はあくまで「個人」がベースになっているので、家族がいる場合、一人一人にそれぞれ「課金」されます。このご時世に無慈悲なのが「国民健康保険」は幼い子どもにまでかかってくることです(年金は18歳以上)。
一方で、マイクロ法人の社員として加入すれば、家族を「扶養」として扱うことができ、本人が「社会保険」と「厚生年金」を支払っていれば、家族の費用負担はありません。
マイクロ法人側からも社員が支払う分と同額の社会保険料の支払いが必要ですが、最低等級で抑えている場合は、会社負担分を合わせても、個人で支払うよりは大幅にコスト抑制が可能です。
ただし、扶養者と被扶養者の収入の差については、2分の1以上に抑える必要があります。
例えば、夫で月額20万円、年間で240万円の収入に設定した場合は、扶養される側の妻の収入は月額10万円以内に抑える必要があります。
以下は夫婦2人+子供1人で試算していた際の社会保険料のコスト比較です。
| 項目 | 個人加入 | マイクロ法人で加入 | 金額メリット |
|---|---|---|---|
| 社会保険料 | 19万円 | 8万円 | ▲11万円 |
| 年金 | 40万円 | 20万円 | ▲20万円 |
| 合計 | 59万円 | 28万円 | ▲31万円 |



最低等級の給与支払いって月額いくらなの?



明確な決まりがある訳じゃないんだけど、良く利用されるのは月額45,000円だね。これだと年額で54万円の給与支払いとなるので、給与所得控除の55万円以内に収まるから。



なるほどね。
それ以上の収入については個人事業主の方で稼いで行くという訳だね



まあ、個人事業主として、個人の方で稼いでいくと、結局、給与所得控除を超えてくるので、あくまでも目安の一つだけどね
また、単に毎月支払うコストを差額だけを見ると年間で30万円ですが、厚生年金加入により、国民年金と比べて倍近くの年金が将来的に受けられることも大きなメリットの一つです。



そうか〜
代表者のみだから雇用・労災保険は要らないんだね
マイクロ法人のメリット③:日常の出費を経費化
マイクロ法人への課税については、収入(売上)から経費を差し引いた所得に対して税率をかけて税額を算定することになります。ここがサラリーマンの課税体系とは大きな違いとなります。



これが法人と個人の税体系の最大の違い!
これをしっかり理解しておくことがFIREへの早道だよ



法人では収入から「経費」を払った後で税金がかかるから、税率分だけ、個人の税体系より得するんだね
サラリーマンの副業や個人事業主の場合は、あくまで「個人」としての延長のため、経費にするのが難しい、認められない項目もありますが、法人の場合は幅広く経費の取り扱いが認められます。
マイクロ法人で経費化できる代表的な費目:
- 役員報酬としての自分への給与(家族含む)
- 交通費
- 事務所としての自宅家賃(ただし、家事按分が必要)
※なお、住宅ローン減税が適用期間中の自宅については減税対象外となるリスクがあるため避ける - 通信費としての携帯料金
- 事業のために必要となる書籍
- 事業のために必要となるパソコン、タブレット
- 事業のために必要となるサブスクサービス
(各資料を保管するクラウドサーバ、事業関連動画視聴のためのYoutubePremiumなど) - 社有車の購入費用
小規模企業共済について
さらに、小規模企業共済に加入すれば、掛金が全額所得控除できるなどの税制メリットに加え、事業資金の借入れもできます。
さらにワンポイント!個人と法人の税制の大きな違いは「違う箱」か「同じ箱」か
個人の場合、給与収入は総合課税、株式は分離課税、先物は別の分離課税と「箱」が分かれていて、相互に損益通算できません。一方で、法人であれば全てを合算して一つの「箱」の中で計算ができるので、節税策を考えるにあたってはシンプルに捉えることができます。
例えば、FIRE生活後によく活用されているのが、事業収入(ブログなどのライター業、Youtube動画収入)と株式の配当金、不動産運営などですが、これらも一つ一つを考える必要は無く、全てを一つの「箱」で考えることができます。
通常、株式・ETF・REITの配当金は、個人で受け取れば20.315%が課税されますが、法人の場合は他事業で赤字(実態としては、経費を捻出して法人にぶつける)を出したとして処理すれば、配当金の課税分を取り戻すことができます。個人の場合は分離課税なので、本業がいかに赤字であっても取り戻すことができませんので、ここは大きなポイントの一つです。



すごいね!
こんなにいろいろできるんだ



お金持ちほど資産管理会社を設立するのは、個人と法人の税体系の違いに加えて、経費化できる余地が広がるからなんだよ
マイクロ法人のメリット④:非課税項目を任意に生み出せる
法人として非課税項目を任意に生み出すこともできます。
代表的な事例は「出張旅費」です。「出張旅費」の日当は非課税となりますので、法人から個人への適正なルールの範囲内で税負担なしで資金移動が可能になります。マイクロ法人では経費として処理できる一方、個人で受け取る分は非課税ですので、マイクロ法人運営には、とても有利なルールです。



なお、出張旅費の非課税化にあたっては「出張旅費規定」を設けることが必要だよ



規定を作成しないといけないの?
なんだか難しそうだなあ・・・



もちろん、専門家の社会保険労務士に単発依頼で作ってもらうことはできるけど、インターネットで探せば、規定の雛形はいくらでも出て来るよ



なるほど、メモメモ〜〜
ちなみに、出張旅費っていくらが妥当なの?



これはいろいろと調べてみたんだけど、いわゆる常識の範囲内で、というのが結論らしい。
調べても、金額でいくら!とはっきりと明示しているものはあんまりなかったけど、「5,000円」であれば大丈夫と記載していることが多かったね。
マイクロ法人のメリット⑤:赤字を持ち越せる期間が個人より長い
個人事業主の場合、赤字決算を出した後、赤字(繰越欠損金)を繰り越せる期間が3年になっていますが、法人の場合は10年繰り越し期間が設定されています。
毎年赤字を少しずつ貯めて、ある決算年度で一気に黒字を計上することで、税務メリットを最大限に引き出すことが可能になります。



10年はすごいね!
マイクロ法人のメリット⑥:代表者を名乗れる(社会的信用度アップ)
FIRE後、「どのようなお仕事をされているのですか?」と問われた際に、「無職です」と答えるよりは「一応、会社の経営者でして」と答えられた方が日本社会で暮らすには無難だったりします。
マイクロ法人を持っておくだけで「会社経営者」「代表者」を名乗れるので、社会的な信用度がアップします。



FIRE達成後は社会的身分がなくなっちゃうので、意外に重要だったりw
マイクロ法人のメリット⑦:追加で1名分の株主優待の獲得が可能
日本の法律上、マイクロ法人であっても法律上は「1人の人間」と定義されますので、証券会社にマイクロ法人の口座を開設すれば1人分の名義としてカウントされ、個人で株主優待を取るのに加えて、法人でも獲得することが可能になります。
法人の場合、証券口座の開設については個人よりハードルがありますが、下記にマイクロ法人での楽天証券での口座解説の仕方について説明していますので、マイクロ法人で証券口座開設を検討されている方はご参考にされてください。


マイクロ法人を設立するデメリット
マイクロ法人を設立さえすればバラ色だ、ということはありません。こういったツールはオモテもあればウラもあります。マイクロ法人を設立することによるデメリットについて解説していきます。
マイクロ法人のデメリット①:設立にイニシャル(初期)コストがかかる
「マイクロ」とはいえ、法人には変わりませんので、法人を設立するための費用がかかります。
最低限、上記のコストがかかります。
また、これ以外にも「印鑑セット(実印・銀行印)」の購入は必要でしょう。
なお、法人の設立自体はさほど難しくありません。インターネットで解説していたり、無料のサービスが提供されていたりするので、専門家に依頼せずとも設立可能です。



最近は税理士が会社設立後の顧問契約欲しさに会社設立については無料で行うサービスもあります



会社設立後に、税理士に税務関係を任せる前提であれば、こういったサービスを利用しても損はしないから、任せても良いかもね



それでも良いし、無料の会社設立サービスをマネーフォワードやfreeeが提供しているのでそっちを使うのもオススメ。これだと「その後に税理士と顧問契約しなきゃならない!」みたいな後腐れがないしね



両社のサービスを紹介しておくね
株式会社の場合の費用は自分でやる場合と、各社サービスを利用する場合で下記のとおりです。
| 項目 | 自分で設立 | マネーフォワード | freee(フリー) |
|---|---|---|---|
| 定款印紙代 | 40,000円 | 5,000円 | 5,000円 |
| 定款認証代 | 52,000円 | 52,000円 | 52,000円 |
| 登録免許税 | 150,000円 | 150,000円 | 150,000円 |
| 手数料・報酬 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 合計 | 242,000円 | 207,000円 | 207,000円 |
次に、合同会社を設立する場合の比較です。
| 項目 | 自分で設立 | マネーフォワード | freee(フリー) |
|---|---|---|---|
| 定款印紙代 | 40,000円 | 5,000円 | 5,000円 |
| 定款認証代 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 登録免許税 | 60,000円 | 60,000円 | 60,000円 |
| 手数料・報酬 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 合計 | 100,000円 | 65,000円 | 65,000円 |



え、なんで、自分でやる方が高くなるの?



「電子定款」というものにすることで、紙の契約書で必要な印紙代である40,000円が掛からなくなるんだ。本来的には、費用はゼロなんだけど、5,000円とあるのは彼ら業者の儲けとして乗っけているんだろうね。



どっちのサービスの方が良いの?



正直、どっちも同じようなサービスなので、使いやすそうだな〜、という感覚で決めてしまって問題ないよ
マイクロ法人のデメリット②:赤字決算であっても毎年7万円の税金がかかる
マイクロ法人の決算で赤字の場合は原則税金がかかりませんが、赤字決算であっても法人住民税の均等割として7万円がかかってきます。この分は、運営における実質的な必要経費として見積もっておく必要があります。



これは法人を設立した以上、絶対に支払わないといけないんだ。何をどうやっても逃れられない!



これはもう必要経費とみなすしか無いよね
マイクロ法人のデメリット③:税理士の報酬がかかる
マイクロ法人をどのような運営にするか、によって変わってきますが、基本的には法人の決算処理は税理士に依頼することになります。そのため、税理士への報酬が発生します。



私は月額の顧問料(2.5万円)と決算手数料15万円で年間でざっと45万円の出費になっています



まあ、アパート1棟運営のマイクロ法人だからね
「マイクロ法人だから、余計な税理士コストは一切かけたくない!」



という人に向けたミニコラムだよ
「法人の決算・税務申告の処理」は、個人の確定申告と比べると段違いに難易度が上がりますので、ちょっと税務をかじったくらいの人だと非常に難しいです。



私も自分でやろうとして挫折した経験があります。一応、簿記2級は持っているのですが。個人の確定申告は解説本などを見ながらできたのですが、法人の決算・税務申告の作成は難しすぎました・・・



税理士報酬を節約したいという気持ちはよく分かるんだけどね・・・
なので、現実的な範囲で、可能な限り、税理士報酬を節約する方法を考えてみました。
ポイントは以下の通りです。
- 最後の仕上げは税理士に任せる(税務申告での致命的エラーを排除する)
- 月次の伝票整理は「①自分でやる」もしくは「②できるだけ低価格で委託する」
まずは、「自分で月次の伝票処理」を行い、決算については税理士に任せるフローです。
さすがに手書きで伝票処理はできませんから、会計ソフトを導入することになります。法人向けの会計ソフトとして有名なところでは「freee 」「マネーフォワード」「弥生会計」の3つがあります。



「freee」と「マネーフォワード」は出自がIT企業であるがゆえに使いやすいですし、弥生会計は税理士の間では定番なので、どれを利用しても問題になることはありません



各社の標準的な料金表を掲載しておくね
| 企業 | 料金プラン | 料金 |
|---|---|---|
| freee | ベーシック | 月額3,980円 |
| マネーフォワード | スモールビジネス | 月額2,980円 |
| 弥生会計 | ベーシックプラン | 年額30,000円 |



どのソフトも無料利用期間があるので、お試しで触ってみて自分に合っているか確認するのがオススメ!
税理士へは「年度の決算と税務申告書の作成」という単発の依頼になるので、対応してくれる税理士を探しましょう。下記のサイトは、東証上場企業の「弁護士ドットコム」が運営をしており、信頼性が担保されているので、オススメです。



税理士を探す方法はいろいろありますが、自分に合った税理士を見つけるには、こういった紹介サイトで探すのが料金と信頼性ともに安心です



なるほどね
ステップはよく分かったよ



ただ、ちょっと問題があるんだよね・・・



どんな問題?



顧問税理士経由で聞いた話なんだけど、税理士の間では「素人が作った法人の伝票記帳や月次決算はもう無茶苦茶になっていて、全く信用できない」らしく、「税務申告時だけ処理をさせられる」というのは本当に嫌なんだって



まあ、最後の責任だけ負わされるのは割に合わないよねえ・・・



あと、やっぱり自分で記帳する際には「あれ、これってどう入力すれば良いんだ?」「この際の借方には何を入れれば良いの?」といった感じで、いろんな壁にぶち当たるんだよね・・・



その時間がもったいないよね
そこで、これらを解決する方法は無いかなあ、と考えたのが「できるだけ低価格で記帳代行を外部委託」し、決算については税理士に任せるフローです。
それでは、具体的なフローを解説していきます。
世の中にはいろんなサービスがありまして、法人で発生した伝票の仕訳を代行してくれるところがあります。
まず、1社目が「KANBEI」です。
こちらはfreeeを利用した記帳代行を請け負ってくれる会社になっています。
「ベーシックプラン(従業員数5名以下)」であれば、月額5,500円(税込)から仕訳を行なってくれます(freeeの費用は別途かかります)。



「KANBEI」のサービスは6ヶ月以内に止める場合は、違約金として16,500円がかかることには注意しよう
2社目が「記帳代行お助けマン」です。こちらは弥生会計を利用しています。
関東圏内であれば訪問の上、ヒアリングしてくれるサービス付きです。年商1,000万円未満であれば月額5,500円(税込)から記帳代行を丸投げ郵送で行なってくれます。



こっちのサービスは弥生会計なんだね
1年間の継続利用が前提だけど、1年経過したら解約は自由なんだね



どちらも、5,000円で日々の面倒な仕訳・伝票整理がなくなる訳だから、とてもありがたいサービスだよ
日々の記帳代行は専門業者にお願いした上で、年次決算・税務申告は、税理士への単発の依頼になるので、対応してくれる税理士を探しましょう。先ほども紹介した下記のサイト(東証上場企業の「弁護士ドットコム」が運営)がオススメです。



こっちのケースだと、しっかりと外部業者が仕訳しているから、税理士もやりやすいだろうね



そうなんだよね
あと「自分の時間を仕訳作業にとられず、自由に使える」というのも大きなポイントなんだよ!



確かに仕訳は本当に面倒だし、合ってるかどうかも誰も教えてくれないから、業者さんにお願いした方が確実だよね
こっちのやり方だと税理士に月額で顧問料を払うよりは格段に安いしね!
「税理士報酬」の相場は千差万別であり、その「税理士の腕(駆け出しの税理士は基本的には安い)」や「自分が手厚いサポートが受けられることを臨むのか、シンプルで良いのか」など、条件によって異なってきますので、一概にこれだけのコストがかかります、と定義ができないことはお含み置きください。
まとめ:FIRE生活突入後にマイクロ法人を最大限活用する方法について
相当なボリュームになりましたので、ここで、マイクロ法人のメリット、デメリットについて、今一度まとめてみます。
マイクロ法人のメリット(まとめ)
- 節税効果
- 社会保険料をミニマムコストに抑制
- 日常の出費を経費化
- 非課税項目を任意に生み出せる
- 赤字を持ち越せる期間が個人より長い
- 代表者を名乗れる(社会的信用度アップ)
- 追加で1名分の株主優待の獲得が可能
マイクロ法人のデメリット(まとめ)
- 設立にイニシャル(初期)コストがかかる
- 赤字決算であっても毎年7万円の税金がかかる
- 決算処理に税理士の報酬がかかる
FIRE生活、特に家族がいる世帯には必須のマイクロ法人
FIRE生活に突入した後は、どれだけ税・社会保険コストを抑えていくか、が最重要な課題になります。
この課題をクリアするための現実的な最適解が「マイクロ法人」を活用していくことになります。
- マイクロ法人で標準報酬月額が最低等級の「社会保険」に加入し、「国民健康保険」を回避する
(家族でFIRE生活に突入した場合、国民健康保険は家族の人数分の支払いが必要になってしまう) - マイクロ法人で標準報酬月額が最低等級の「厚生年金」に加入し、「国民年金」を回避する
(夫婦でFIRE生活に突入した場合、国民年金は夫婦2人分の支払いが必要になってしまう) - 日常の経費を可能な範囲でマイクロ法人の経費として計上する
マイクロ法人のメリットの項で解説した通り、法人を活用するメリットは多々あります。
特に、日本の社会保険の体系においては、会社員として「社会保険」「厚生年金」に加入すれば家族がいる場合、扶養にすることで、家族分の社会保険料を支払わなくて済むため、事実上のフリーランチが存在します。
マイクロ法人の維持には、税金も含めたある程度の「必要経費」はかかりますが、FIRE生活に移行ができるということは、一定の資産を保有している前提ですから、事業・保有資産をマイクロ法人に移管することで、FIRE生活後の税と社会保険料の最適化(最小化)を図ることができます。
結論として、マイクロ法人で社会保険は最低等級で加入し、個人事業主で稼ぐという形が日本の税・社会保険の体系においては最も理想的です。FIREでは、自分のイメージ通りに創り上げることができるので、この国家制度の歪みを使わない手はありません。
株式・上場投資信託(ETF)・REITを用いた配当金でのマイクロ法人の運営実践編については、過去記事で紹介していますので、合わせてご参考になさってください。


また、サラリーマン時代の与信を利用して、マイクロ法人で不動産投資に乗り出すといった運用もありです。その場合の方法も下記に記事化していますので、一緒に読んでみてください。





すごいボリュームだったね・・・



マイクロ法人はFIRE生活に必須なので、つい熱が入っちゃった・・・
何と、この記事だけで20,000文字を超えちゃった。。。



20,000文字・・・
や、やり過ぎたかもね・・・








