柊優(ヒイラギ ユウ)へのQ&A

ヒイラギへのQ&A
目次

Q1.どういう人生を歩んできたのですか?

私は良くも悪くも凡人だと思っていますので、語れるだけの人生ではありません。

高校は関西圏の進学校、大学は関西の私立大学へと進みました。

就職はまさに氷河期時代と命名される非常に厳しい時期に当たってしまいました。
ところが、何が上手くいったのか、今でも良く分かりませんが、大手の上場企業から内定をもらうことができました。

そこで働き始めることになるのですが、大手ならではのお役所仕事、古い上下関係、社内調整という名の政治がまだまだ残る、旧態依然とした会社でした。

ただ給与は悪くはなかったので、そこで得た収入で株式投資をはじめました。

当時は少しネットで注文を受け付ける証券会社がちらほら出てきていました。

2000年代は中国の勢いが凄まじく、中国株が大ブームでしたから、私もそれに乗っかる形で投資をしてみました。

また、2000年代はじめに米国のIT企業は軒並みドットコムバブルで崩壊していきましたが、iPhoneの誕生を受け、今のGAFAMが隆盛を誇りつつありました。
そこで米国株にも少しずつ投資を行うようになりました。

それらの投資がそこそこうまくいったこともあり、今では、普通のサラリーマンが一生涯をかけて稼ぐであろう金額に近いところまでを得ることができました。

が、それも全て巡り合わせの結果の幸運だと思っています。
タイミングが合わなければ今でもつまらないサラリーマン人生という日常を送っていたのだと思います。

「そのまま勤めた方がより良い暮らしができるじゃないか」
「わざわざ高収入を得られる仕事を辞めるなんて」
そんなご意見も周りからいただきました。

ただ、これは誰しもが人生の中で思うことだと思いますが、「ここではないどこか」へ行きたいと言う漂流への耐えがたい欲求には抗うことができませんでした。

私の場合は幸運にも40歳という年齢を前にしてその思いを実現することができた、ということになります。

Q2.人生を生きていくにあたって大切にしていることはなんですか?

「人生は一度きり」というのは誰もが聞いたことのある台詞です。

死ぬ間際、多くの人が思うのは「もっと働かずに、家族との時間を大切にすれば良かった」ということだというのも良く知られるようになりました。

私はこの話を聞いて以来、私の人生はこのままで良いのだろうか、と自問自答を繰り返す日々になりました。

アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズは30年間毎日「もし今日が人生最後の日だとしたら、私は今日やろうとしたことを本当にやりたいだろうか」 という言葉を鏡に向かって自身に語り続けたそうです。

仮に「あなたは1年後に死んでしまいます」と宣告されたとして、あなたの今日やろうとしていることは、本当にやりたいことでしょうか。

いつ本当にその場面が訪れるのか分かりませんが、人はいずれ死にます。

「1年後に自分がこの世からいなくなっている」としても「それでも、今日やろうとしていることは本当にやりたいことだ」と言える人生を歩むこと、それが私が一番大切にしていることです。

Q3.FIREするためには何が必要だと思いますか?

残念なことに、日本の教育では株式投資、税金、社会保険、確定申告、民法、商法といった法律知識など社会人に必須のスキルを全く教えてくれません。

しかし、これらはFIREを行うために最も必要なことはこういった経済的な土台となる知識です。

あなたはご自分が今どれだけ税金、社会保険を年間で支払っているか、把握しているでしょうか?

サラリーマンは節税の余地がない、と揶揄されますが、そんなことはありません。
やりようによっては上司や同僚よりも低い税金しか支払わないといったことも可能です。

こういったちょっとした知識の積み重ねが雪だるま式に増えていくとFIREに到達することになります。
特に、税金と社会保険料は収入が増えれば増えるほど、何の対策も取らないと、馬鹿にならない金額が徴収されていってしまいます。

FIREに必要なことは特別な知識ではなく、ごく当たり前なことばかりなのですが、多くの人はサラリーマン生活での業務に忙殺されてしまい、そんなことを考える暇も学ぶ時間も無い、というのが実情なのでは無いでしょうか。

私は、新入社員の時は税金や社会保険の知識は全くなく、2年目から住民税が徴収されることすら知らなかったほどです。
そんな私でもちょっとずつ知識を積み重ねて今に至ります。

最初から全てを知ることなんてできません。
ゆっくりでも着実にゴールを目指していけば良いのですから。

Q4.2億円なんて大金、どうやって稼いだのですか?

私の資産形成の大部分は「株式投資」によるものです。

ただ、「株式投資」を行うにあたっては当然「タネ銭」が必要となりますが、その「タネ銭」は以下の通り蓄えました。

  • 会社の制度(社宅制度、日当など)を可能な限り、利用したこと
  • ブログ(年間数十万円程度)による副収入を得ていたこと
  • 1棟アパート投資(年間100万円程度)による副収入を得ていたこと
  • クレジットカード、ポイントなど、あらゆる節約ノウハウを駆使して賢い消費に努めたこと
  • サラリーマンとしてのふるさと納税などの節税策を徹底的に実践したこと
  • 生活コストの一部を事業経費化し、事業を赤字にすることなどの節税策を行ったこと

これらから毎年積み上がるキャッシュを株式投資にどんどん投入していったことが2億円到達の理由です。

Q4ー2.株式投資について、もっと詳しく教えてください

株式投資については、興味のある部分だと思いますので、少し時系列を追ってお話しします。

2000年代中盤、年齢にして20代半ばからそれまで貯めたボーナスなどを元手にして中国株式をメインに投資を開始しました。まだ元手で300万円くらいしかなかったです。

その頃は株式の神様と謳われた「邱永漢」氏の推奨銘柄を中心に買い進め、その中の2〜3つの銘柄がのちにいわゆる「テンバガー(10倍株)」を達成しました。この時に学んだことは以下の2つでした。

・営業キャッシュフローの成長率が毎年「50%」達成する企業も世界には探せばあるということ
・結局、営業利益=営業キャッシュフローを毎年積み上げていく企業は強いということ

また、同時に自分が惚れ込んだ製品を次々と生み出すアップルの段階的な購入から米国株投資も開始しました。
それを皮切りに、クレジットカード株や大型ハイテク株なども徐々に買い進めていました。

もっとも印象深いのはやはりアップル株です。
スティーブジョブズがiPodからiTunes、iPhone、iPadなど、数々の鮮烈な製品、サービスを打ち出していく様に惹かれ、毎年のように製品を買い続けると同時にアップル株も買い増していきました。

今や完全な主力銘柄であり、資産全体の30%を占めるまでになりました。

あなたも、アップルの株価推移を一度見て見てください。
こんな、とんでもない夢を与えてくれる銘柄はそう多くありませんよ。

中国株の中で、特に最も大きく「ダブル」のテンバガー(つまり20倍)となった株があります。
山東羅欣薬業(ルオシンファーマ)という中国の中小薬品製造会社です。

2012年に逝去されたお金の神様「邱永漢」一押しの銘柄でした。
ただでさえ、薬は九層倍(薬価は、原価の9倍で売るくらい、べらぼうに高価であること)と言われるほどに利益率が高い中で、この若い会社は経営陣・現場がタッグとなり、毎年50%以上の伸びを示すとんでもない会社でした。

残念ながら、この会社は2017年、経営陣がMBOを宣言し、市場流通分の株式を全て買い取ることとなりましたが、結果的に6千万円の利益を与えてくれました。

夢ある銘柄をもう一つ。
ルオシンファーマを売却した資金を投じて、次に購入した銘柄が中国のIT大手企業であるテンセントです。

私が購入したタイミングは2017年の4〜6月に段階的に購入し、平均購入単価は約250香港ドルでした。
もともと成長のスピードは早い企業であり、2018年に入っても株価は成長を続けて、結果、買値の約2倍近い450香港ドルで売却(WeChatのユーザー数が中国人口ほぼ全員利用に近づき、伸び代を警戒したため)。

テンセントは当時はアリババと並んで中国企業銘柄の「鉄板成長株」として知られていました。
株価は2021年2月に757香港ドルを記録。10年で「ダブルテンバガー」となりました。
ただ、急成長するITプラットフォーマーに中国政府が危機感を抱き、規制を強めたため、現状はピークから約半値の水準になっています。

テンバガーとなった両銘柄に共通していたことは、「営業キャッシュフローの成長率50%水準」をともにほぼクリアし続けてきたということです。

その後、皆さんの記憶にも新しいコロナショックが襲ってきました。

コロナショック時にはVIX指数(恐怖指数)が66というこれまでみたことも無い値をつけました。

私はそのタイミングでS&PインデックスETFと大型ハイテク株を大量に購入。

また、FRBがゼロ金利と量的金融緩和に転じたタイミングで、クラウドストライク、ドキュサイン、オクタ、アトラシアン、ショピファイ、ズームやロクといったハイテクグロース株を中心に米国株に資金を投入しました。

これも結果的に資産増加を大きく加速させてくれました。
この時期の投資がFIRE達成の最後の後押しとなりました。

VIX指数は平常時は20を下回る。20を超えると市場は警戒レベル。30を超えて来ると株式市場の悲観が高まる

このような形で株式投資で資産を形成してきました。

Q5.取り組んでいる不動産投資について教えてください

不動産投資はマイクロ法人を利用して新築木造アパートを1棟所有しております。

サラリーマン時代の与信をフルに活用し、1.2億円の木造新築アパートをフルローンで地銀から融資を引き出しました。

これはFIRE達成後、つまりサラリーマン退職後に課題となってくる、社会保険の最適化のため、マイクロ法人を活用することを念頭に所有した経緯にあります。

不動産投資の最大の利点は「他人資本」を利用して資産形成ができるという点です。
また、株式投資ほどではありませんが、新築アパートの場合は、ほとんど手間が掛からず運営できるという利点もあります。

ただ、一方で、現実的な話をしておきますと、アパート運営だけで「FIREを達成するんだ!」みたいなことは難しいです。

具体的な数値をお見せしながら進めていきます。

私は1.2億円のアパートを購入しましたが、満室時の月額賃料が大体65万円あります。

一方で返済額は地銀からの利率1.7%借入(10年固定)だと42万円返済となります。
管理会社への手数料、清掃、固定資産税、税理士報酬などを考えると、ざっくり手残りは月10万円程度といったところです。

フルローンで購入していますし、基本は管理会社に全部お任せなので、資金の持ち出しもなく、何もしなくても、月に10万円入ってくるという美味しい話です。

ただ、賃貸アパートは入居者の入れ替わりも多く、その度にクリーニング代が発生します。
また、不良入居者を追い出すために保証会社が弁護士を雇って裁判になったケースも1回あります。

そういう意味では、本当の意味での不労所得という訳ではありません。

また、サラリーマンの場合、いくら高属性であっても、与信でこれ以上は買えない、という段階がきますので、プロパー融資に切り替えて行かない限りは資産形成に不動産を利用するのは限界があります。

ですので、サラリーマンとしての資産形成は、まずは株式投資から入ることをオススメしています。
一定規模の資産レベルになってから、不動産投資も検討していく、というプロセスが入っていきやすいです。

Q6.なぜブログをやっているのですか?

最近、FIREに関する書籍・ブログ・Youtube動画がとても多くなってきました。

ただ、一方で、FIREに到達するまでのやり方、保有しておくべきゴールとなる金融資産の額などは、個々人の置かれた環境や経済状況、家族構成によって大きく異なってくることは事実です。

万人に受けるFIREの戦略というものを作るのは難しいですが、私と似た環境に置かれている人にとって、私の書くことがもしかしたら役に立つかもしれない、と思い、ブログを書いているのが理由の一つです。

また、FIREを達成した後の生活設計、例えば、このブログで強く推奨している社会保険料コストの低減を目的としたマイクロ法人活用などは、まだそんなに世の中に知られているものではありません。

そういったFIRE達成後の「賢い生き方」も押さえていただくことで、FIRE生活を安心して過ごして欲しい、というメッセージも込めています。

本当に読んで欲しいのは「会社で追い詰められているサラリーマン」

私のブログを特に読んで欲しいのは「今、サラリーマンとして本当に追い詰められている人」です。

私もサラリーマン時代、理不尽な目に遭ったことは1回や2回では済みません。
上司からの無茶振りやパワハラめいた言動に怯えたり、他部署の先輩からの仕事のぶん投げとか、絶対に利益相反する部署間の調整など、本当にいろんなところで幾度もココロがやられそうになったことがあります。

その時に「じゃあ、辞めます」と言えるカードを持っているかどうか

逃げ道があること、それは自分自身のココロを守るためにとても重要なことです。
精神的な支えとなるカードを少しでも早く持ってしまうべきです。

ココロをやられてからでは遅いです。
一度でもココロをやられてしまうと、リカバリーは容易ではありません。

一方で、そのカードを持つことができないサラリーマンが多く存在しているのも知っています。

だから、実際に2億円以上の資産を保有した私だからこそ伝えられる内容もあるのではないか、少しでも役に立てないか、と思い、ブログを書き始めました。

もちろん、再現性のあるものもあれば、たまたま時期が良かっただけ、といった投資もあります。
ただ、少しでもあなたが「FIREのための切り札となるカード」を獲得するために、役立てていただけるところがあると幸いです。

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